青梅市多摩川河原で見られる甌穴(おうけつ)

1.甌穴(おうけつ)とは

川底や川岸の岩石面上にできる円形の穴。ホットホール、または甕穴(かめあな)ともいう。

甌穴(ウェーブサイトより)

2.甌穴の出来かた

川底や川岸の表面が硬いと表面に割れ目などの弱い部分があるとそこが水流による浸食のためにくぼみとなる。このくぼみの中に礫や石などが入ると渦流によって礫が回転し丸みを帯びた円形の穴に拡大する。その後川底が侵食の影響で下がり、甌穴の出来た場所は水面より高くなって、甌穴が地表に現れて見られるようになる。

大きさは穴の直径、深さとも数センチメートルのものから数メートルのものまで大きさはさまざまです。穴の底には摩耗した丸い子石が残っているものもある。有名な甌穴として、宮崎県関之尾町の「関の尾甌穴」や長野県植松町の「寝覚めの床甌穴」、埼玉県長瀞渓谷の「岩畳甌穴」などがある。甌穴は、昔その場所を川が流れていたことを示す重要な手がかりとなる。なお、波の作用によるものは、海蝕甌穴、氷河性河流によるものは、氷河臼と言われている。

3.国指定天然記念物の関之尾町の「関の尾甌穴」

関之尾滝の上流、長さ約600m、幅約80mの川床に広がる甌穴群です。

この甌穴は、溶結凝灰岩(ようけつぎょうかいがん)の川床に形成された径1~3mの円筒形の穴です。砂粒や小さな石を巻き込んだ急流が渦を巻きながら川床の軟らかい所を丸く削り込みそこに落ち込んだ小さな石などが回転して穴を広げることによって形作られて行きます。関之尾には千数百もの甌穴が観察され、世界でも有数の甌穴群として高く評価されています。

関の尾甌穴(ウェーブサイトより)

4.青梅市御岳の多摩川川原で見られる甌穴

多摩川の小河内ダムが昭和32年(1957)に完成して、川を流れる水量が調整される前は、今の何倍もの水量が流れていたと思われます。いま見られる甌穴はダム完成以前に出来たものがダム完成後に川を流れる水量が減少したために地表に現れたと思われる。   

多摩川河原の甌穴①
多摩川河原の甌穴②
多摩川河原の甌穴③
多摩川河原の甌穴④

場所(御岳橋下流)

甌穴の見られる御岳橋下流の多摩川河原

地図

※参考資料

◎wikipedia等のインターネット情報

◎国土地理院地図