多摩地域(立川・国分寺・府中・西東京)のPFAS最新情報

はじめに

ここでは、より身近な多摩地域のPFAS問題の最新情報をお伝えします。
PFAS問題の概略を知りたい方は別ページ「多摩地区のPFASについて」へ

  • 多摩地域の行政の対応
  • 市民団体からの呼びかけ
  • 国分寺の情報
  • 三多摩地域の情報

多摩地域の行政の対応

三多摩の行政の対応を一覧にして比較してみました。

東京都

東京都水道局「水道水における有機フッ素化合物について」の説明
→『暫定目標値を下回っており、水質に問題ありませんので、ご安心ください』
→『検査結果給水栓(蛇口)の検査結果過去の検査結果・水源井戸の検査結果

東京都が相談窓口 電話03-5989-1772 を開設(令和5年5月1日)
→都職員や保健師が対応『都内の水道水や地下水での検出状況など、環境省の専門家会議の検討状況などをふまえ最新の情報を提供する』(福祉保健局健康安全部環境保健衛生課)

立川市

立川市の「水道水における有機フッ素化合物」 の説明。環境下水道部環境対策課(令和5年5月18日)
→『東京都水道局へのリンクのみ』

・血液検査参加者に「PFAS採血結果相談外来」を立川相互ふれあいクリニックに開設(令和5年5月17日)
→相談外来の予約は電話042(524)1371
→『米国科学アカデミーのガイドラインを参考にPFOA+PFOSが20/㎖を越えた場合には、腎臓癌に対して腹部エコーを直ちに実施して結果を説明し、甲状腺疾患に対してTSH検査を実施している』

国分寺市

国分寺市「水道水における有機フッ素化合物について」建設環境部環境対策課(令和5年7月10日)
→『国の暫定目標値の設定に先立ち、令和2年3月までに、給水栓水で50ng/Lを超えている5か所の浄水所の井戸水源を停止』
→『東京都水道局における給水栓水(蛇口)の水質検査・東恋ケ窪配水所・国分寺北町給水所』
→国分寺市では、東京都水道局長宛に、定期的な水質検査の実施と検査結果の公表の継続、 市民の不安解消を図るための引き続きの対策について要請しました『【東京都水道局長宛】水道水における有機フツ素化合物について

府中市

・府中市「水道水における有機フッ素化合物について」生活環境部 環境政策課(令和5年5月26日)
→東京都水道局で対応済み
→東京都水道局へのリンクと多摩水道改革推進本部調整部技術指導課 電話042-527-6782を掲示

西東京市

・西東京市「水道水における有機フッ素化合物について」下水道課(令和5年7月5日)
→『都水道局では給水栓(蛇口)において暫定目標値を超過又は超過するおそれのある場合には、井戸の停止など万全の対応をとっておりますので、ご安心ください』
→問い合わせ先「東京都水道局お客様センター固定電話からは0570-091-100(ナビダイヤル)携帯電話からは042-548-5110または上記番号」
東京都保健医療局PFASに関する電話相談窓口の紹介

小平市

・「有機フッ素化合物(PFAS)」環境政策課(令和5年7月7日)
→『東京都水道局では既に万全の対応をとっておりますので、ご安心ください』
→東京都電話相談窓口・都水道局・都環境局へのリンク紹介

国立市

・「水道水における有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)について」生活環境部 環境政策課(令和5年7月25日)
→『令和4年度給水栓水(蛇口)の水質検査結果(PFOS及びPFOAの合計)』国立中給水所エリア・谷保給水所エリアの都水道局データの引用
→『水道水中の測定値等については、下記にお問い合わせください。東京都水道局 多摩水道改革推進本部 調整部技術指導課直通 042-527-6782』
→『水道水における有機フッ素化合物について(東京都水道局)』『東京都保健医療局電話相談窓口』の紹介

小金井市

・「東京都水道局の有機フッ素化合物への対応について」下水道課業務設備係(令和5年5月22日)
→『給水栓(蛇口)におけるPFOS及びPFOAの濃度は多摩地域のすべてのエリアで暫定目標値を大きく下回っており、水道水の安全性は問題ありません。(なお、多くのエリアでは定量下限値未満です。)』
→『東京都水道局多摩水道改革推進本部調整部技術指導課水質管理担当 電話: 042-527-6782』の紹介
→『東京都電話相談窓口を設置』の紹介

東村山市

・「水道水における有機フッ素化合物について」環境資源循環部環境保全課(令和5年6月9日)
→『東京都水道局において万全の対応を取っているとのことです』
→『(有機フッ素化合物は)耐熱性や耐薬品性に優れ、フライパンの表面加工、撥水剤や泡消火剤として幅広く使用されています。PFOSは平成22年に国内での使用・製造が禁止されており、PFOAについても令和3年に使用・製造が禁止されております。』

狛江市

・「有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)情報」環境部 環境政策課(令和5年5月2日)
→『環境省により、令和2年に水環境に係る暫定目標値(指針値)※3として、「PFOSおよびPFOAの合計値が50ng/L以下」が設定されました』
→『水道水は東京都水道局により、適切な対応がとられています』、水道局へのリンク
→『環境省・東京都環境局が令和2年度に都内24地点で行った井戸水の測定では、狛江市内の2地点を含む19地点において、PFOSおよびPFOAの合計値が上記の暫定目標値を超過しました。
なお、目標値を超過した狛江市内の井戸は、いずれも飲用用途ではなく、また、東京都環境局により毎年度の継続的な測定が行われ、その結果は使用者に通知されています』・東京都環境局へのリンク。
→参考情報
PFOS・PFOAに係る水質の目標値等の専門家会議【環境省】
PFASに対する総合戦略検討専門家会議【環境省】
PFAS(ぴーふぁす)に関する電話相談窓口【東京都福祉保健局】

羽村市

・「水道原水における有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)の水質検査結果について」羽村市上下水道部 上下水道設備課(令和5年6月2日)
→『羽村市では、水道原水における有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)の水質検査を実施しました。有機フッ素化合物の検査では、下記の表のとおりすべての水源で目標値を大幅に下回る結果となりました』
→令和4年度の検査結果(第1水源・第2水源1号井・第2水源2号井・第3水源)と過去の検査結果

その他の行政

・東京都環境局地下水対策「都内地下水におけるPFOS及びPFOA等の調査結果について」環境改善部化学物質対策課(令和5年7月3日)
→都の地下水の調査で、新たに世田谷区と武蔵村山市の2つの自治体で、国の暫定の目標値を上回る値が検出されていた。

市民団体からの呼びかけ

国分寺の市民団体が『有機フッ素化合物(PFAS)汚染の血液検査の実施を求める陳情』を国分寺市議会に陳情しています。以下はその会のチラシから。。

知っていましたか?

PFAS汚染のために令和1年に水道局は東恋ヶ窪等の水源井戸の取水を停止しましたが!

あなたも私も
PFASで汚染された水を飲んできたことを・・・

それまで、私たちは暫定基準値を超える汚染水を何年も飲んできていました(令和4年の蛇口水は5ng/L以下)

H23H24H25H26H27H28H29H30令和1
12079130120120140110130101→63(*)
東恋ヶ窪浄水所出口の水質検査結果(単位ng/L)都水道局ホームページより

「PFOS+PFOA合計で国の暫定基準(令和2年策定)は50ng/L」
(*)井戸停止前101→井戸停止後63

調べてみたら

やはり、私たちの体内に残っていました

検査を受けた84人の国分寺市民のうち、なんと79人(94%)の人の血液がアメリカの基準値を超えていました!!

検査人数の多い上位5市検査人数4PFAS平均(ng/mL)米基準超過 人数米基準超過 割合
国分寺市8445.07994.0
国立市6222.64064.5
立川市4728.63574.5
府中市4723.92859.6
西東京市2918.21241.4
三多摩平均65023.433551.5
環境省調査1198.7
【三多摩の市民団体による血液検査結果】各市の検査人数とPFASの平均値、アメリカ基準を超えた人数とその割合

三多摩の市民団体が650人の血液検査を行ったところ、全体の51%の人にアメリカの基準値を超えるPFASが検出されました。

4PFAS‥PFOS,PFOA,PFHxS,PFNAの4種類の合計。米国アカデミーの基準は20ng/mL。これ以上で脂質代謝異常、甲状腺ホルモン、腎がん、精巣がん、潰瘍性大腸炎等の検査を勧めている

「国や都は広範囲な血液検査をして実態を明らかにしてほしいです」
「私も心配なので、近所のお医者さんで保険適用で血液検査」
「国分寺市も、市民の健康を守るために検査の体制を作ってほしいです」

PFAS汚染を考え、安心で住みやすい国分寺を創る市民の会
連絡先:杉井吉彦(国分寺市本町クリニック内)042-324-6643

・・・チラシは以上

国分寺の情報

・杉井吉彦医師のPFAS日曜講座
 とき:7,8月の日曜 祝日 休診日 午前10時から
 ところ:国分寺市本町クリニック(1階会議室)
 事前に予約が必要です。電話042-324-9481

・「PFAS汚染を考え、安心で住みやすい国分寺を創る市民の会」
 国分寺市議会へ陳情の署名を集めている様子です。

三多摩地域の情報

最近の状況を一覧にしました。

・「国基準の128倍の地点も 過半数が「要請密検査」に/東京・横田基地周辺のPFAS汚染」(全国商工新聞 2023.05.21)

・「汚染された井戸水から取水を続けている西東京市」(日本共産党西東京市議団ニュース 2023.06)

・「PFAS採血結果相談外来」を立川市の医療機器が開設」(東京新聞 2023.05.18)

・「国立・府中市民からもPFAS高濃度検出 市民団体が調査、中間報告」(朝日新聞 2023.05.15)

・「発がん性疑いPFAS汚染、初の「相談外来」開設 東京・立川のクリニック、当面は血液検査参加者が対象」(東京新聞 2023.05.18)

・「米軍基地PFAS汚染。影響数世紀続く恐れ/米大学チーム」(しんぶん赤旗 2023.05.18)

・「血液中のPFAS濃度が全国平均の3.4倍 東京・多摩7市の住民、水道水から摂取か」(東京新聞 2023.05.15)

・「環境中の化学物質に関する学会(第2回環境化学物質3学会合同大会)にて、有機フッ素化合物(PFAS)の分解方法や、環境中のハロゲン挙動について教員1名、大学院生1名、学部生1名で発表」(龍谷大学先端理工学部環境生態工学課程 2023.05.18)

・「PFOS、PFOA、PFHxSを始めとするPFASのさまざまな媒体(環境大気、水質、底質、排ガス、各種製品、廃棄物、血液、尿中等)における分析方法を確立」(島津テクノリサーチ 2023.05.17)