ドイツ式の伝統製法でハム作りをしている大多摩ハムのレストラン「シュトーベン・オータマ」にランチに出かけた。
大多摩ハムといえば、同じ福生市内の石川酒造との企業提携のニュースも記憶に新しい。
オレンジ色の三角屋根のおしゃれな建物の1階が直売店、2階がレストランだ。「シュトーベン」とはドイツ語で「居心地の良い部屋」を意味するそうだ。
名前通り居心地のいいフロアに腰を落ち着け、ランチメニューからお目当ての東京のブランド豚「TOKYO-X」を使った「TOKYO-Xランチ」をオーダーする。ドリンクメニューには、石川酒造の地ビール「多摩の恵」シリーズもある。
TOKYO-Xランチは、カツレツ・ソーセージ・ハム・ベーコンとまさにTOKYO-Xづくしである。それにスープ、サラダ、パン(ライス)、ドリンクが付く。
カツレツは、しつこさがなく、さっくりしていておいしい。ソーセージ、ハムもたっぷりのザワークラウト(ドイツ料理定番の発酵キャベツ)とともにいただく。スープは、洋風味噌汁といった感じでやさしい味だ。
すっかり満腹になったところで、羽村取水堰まで歩くことにする。宿橋通りを行くと「旧ヤマジュウ田村家住宅」があり、オープンなので立ち寄ることにする。ヤマジュウ(屋号)田村家は、田村酒造を営む田村家から明治時代に分家した家柄ということで、主屋・東土蔵・西土蔵が、国登録有形文化財になっている。東土蔵には、土地の人が思い起こしながら描いた昭和の宿橋通りの絵が展示されていて、すっかり見入ってしまった。
田村酒造場の前を通り、その先は多摩川の堤防を行く道を選ぶ。花の季節には早いが、対岸の草花丘陵を眺めながらの散歩は気持ちがいい。羽村堰は、堰下流に昨年の台風19号による爪痕をのこしていた。
羽村駅に向かう途中で、羽村市観光案内所の前を通ったので立ち寄ってみた。今年の「はむら花と水のまつり」は、前期さくらまつり」も「後期チューリップまつり」も新型コロナウイルス感染症対策の為、中止とのことであった。
それでも時期がくれば花は咲くだろう。春爛漫のチューリップ畑を静かに散歩するのも悪くない。そして昼食は・・。花も団子もはずせない。