暖冬を検証!~高尾梅郷の花々を求めて~

八王子市裏高尾地区にある「高尾梅郷」は、遊歩道梅林・関所梅林・天神梅林・荒井梅林・湯の花梅林・木下沢梅林・小仏梅林の7つの梅林がある。

春うららの日、この梅林を散策した。ウメは枝を自由気ままに伸ばし空を覆い、花の重みか撓っていた。花は所々に色あせていたものの紅白の花が遊歩道を彩っていた。

百花に先駆けて咲くウメ、また花の兄とも言われるウメ。開花は、1月以後の気温状況に大きく左右され気温の高い冬・晴れの日が多い年は開花が早まる。それは、ウメは冬芽の眠りの深さが浅く、アブシシン酸という物質が少なくなり休眠打破して開花すると言う。

山裾の木々に目を向けると、サンシュユ、マンサクはすでに満開!アブラチャン、キブシ、シキミ等が後を追うように花芽が大きく明日にも咲き出しそうであった。

 

梅林と梅林を結ぶ遊歩道に目を落とすと野草たちが可憐さを競うように花開いていた。ショカッサイ、アズマイチゲ、コチャルメルソウ、アオイスミレなど初々しい姿で虫たちを呼び込んでいた。

 

 

 

 

 

この梅林・遊歩道を散策して今年の春は植物の開花がおよそ1ヶ月程早いと感じた。そこで八王子市の気温を気象庁の観測データから2019年1~2月と2020年1~2月の半旬平均値を比較して見た。今冬は早くから暖冬であることが良くわかった。

      「気象庁の気象データより  観測地ー八王子市役所前」