都立滝山自然公園のふちを流れる谷地川、早春を行く

中世の昔に谷慈郷と呼ばれたこの地域、現在の加住丘陵中央部を東西に流れる谷地川流域に当たる。今では、最上流部にカップラーメンの聖地と呼んでもいいだろう、日清食品の研究施設が建っている谷地川に行ってみた。谷地川は浅川水系に属さない一級河川で延長12.9㎞、多摩川の右岸側支流で八王子市北部と日野市北部がその流域となる。

加住丘陵の中央部を流れる谷地川      国土地理院地図使用

八王子駅北口から秋川方面行きのバスに乗る、ひよどり山トンネルを抜けて滝山街道に入り、20分くらいで上戸吹のバス停で降りる。片側1車線のため、渋滞道路だったことを記憶しているが、新滝山街道の完成で交通量が減りスムーズに進む。

バス停から八王子方面を見る

まずは一級河川上流端を目指して川沿いを遡る、蛇行が著しいが「岩の入橋」まで来るとここに上流端の標識が立つ。

岩の入橋から下流側を見る

今年「滝山城は500歳」と八王子市が大いに宣伝している。滝山城と言えば滝山三城が思い浮かぶ、滝山城跡と高月城跡は多摩めぐりで歩いたので今回はスルー。上流端をさらに遡ると根小屋城跡がある。民家の脇を登って行き城跡をさがすが、変形が進み縄張りが把握できない。その代わり、サマーランド裏手となる崖上から圏央道とあきる野市内が見渡せた。

民家脇の標識

あきる野市方面、手前が圏央道

日清食品グループの商品開発や安全性の研究施設「theWAVE」まで戻る。ゲートで聞いてみたが一般の見学は叶いませんのお答え、残念。平成26年3月(2014)にオープン、約8万7千㎡の敷地。カップヌードルは世界のインスタント麺、私の好きな冷凍食品「辣椒(ラージャオ)担々麵」は言うまでもなく日清食品。

 

日清食品グループ提供

街道沿いを蛇行して流れる谷地川を下流へ、戸吹の交差点手前に「桂福寺」がある。写真の鐘楼山門は文政6年(1823)に建立された。天然理心流開祖の近藤内蔵之助と二代目近藤三助の墓がある、近藤勇が四代目であることはご存じのとおり。

鐘楼山門

戸吹の交差点付近に架かる開戸橋から宮下駐在所付近の鶴前橋、さらに下流の宮下橋までは工事中の箇所が多い。親水性について前にブログで書いたことがあるが、この趣旨に沿った河川法の改正が平成9年(1997)になされ「河川環境の整備と保全」が目的とされた。これを受けて工事が行われている。.

宮下橋から下流は概ね工事が完了している。両岸の管理用道路を右岸、左岸と流れに合わせて進む、ときどき上流側を望むと奥多摩の山々の遠景が美しい。緩やかな傾斜を持つ護岸として整備され、開放感あふれる憩いの場がところどころ見られる。

写真①(最初の地図で、上流側からの写真番号と符合)上流方面を見る

写真② 緩やかな護岸

写真③ 手前が流路、旧河川敷を利用した広場

まわりの梅を楽しんだ歩きだった、金木犀も多いので春は当然ながら秋のそぞろ歩きも楽しめそうだ。そうこうしているうちに「道の駅八王子滝山」に着く。平成19年(2007)にオープンした都内唯一の道の駅、都内断トツの耕地面積(729ha・令和2年)を持つ八王子市ならではか。

道の駅正面

具沢山のつけ汁につるんとした麺の「滝山うどん」をいただき、新鮮野菜の直売で「のらぼう菜」と「菜の花」を買う。夕餉を楽しみにバスで八王子駅に向かう。