久保山公園で出会った木彫りのフクロウは思いやりの彫刻でした

コロナ禍で過ごした一年が過ぎ去ろうとしています。

師走の散歩で住まいの近くの久保山公園に行きました。

この日は公園の近くから富士山が見えましたが、今年は晴天続きのためか雪は少なく薄化粧です。

久保山公園は、昭和60~61年(1985~86) に住宅都市整備公団により整備された公園で、JR八高線の小宮駅から駅前の通りを西へ歩いて15分程の所・八王子市久保山町にあります。町名も昭和63年(1988)に生まれました。

公園の入り口には千野茂氏(1913〜2002)の作品『慈』の像が立っています。

公園に遊びに来た子どもも優しく包んでくれるように見えます。

『慈』の像

公園に入って行くと、小さな子どもたちが滑り台で遊んでいました。

時々近所の保育園の園児が先生と散歩している姿を見かけますが、その子どもたちかな?今日も元気でした。

丘陵の坂を利用して作られた滑り台

滑り台の横の階段で丘へ上りました。

落ち葉に覆われた山の広場には休憩所があり、桜が咲く頃お弁当をを広げてお花見するのにも楽しいところです。

久保山公園は小高い丘がそのまま公園となっており、ナラ、クヌギ、ヤマザクラなどの雑木林になっています。

林の中では「萌芽更新」が行われています。

その際伐られた切り株にフクロウが彫られています。

今日もこのフクロウに会いに出かけてきました。

フクロウは、はるか遠くの景色を眺めているかのように丘の上に立っています。

丘の上のフクロウ

このフクロウは「誰が、どんな想いで彫ったのかしら?」と気になって、八王子市の公園課に尋ねてみると、木を伐採した方が「公園に来た人に楽しんでもらいたいという気持ちで彫られたそうです。

掘った方の思いやりが伝わるフクロウに私も楽しくなりました。

藪の中にもフクロウの彫刻が佇んでいました。

ここにもいました

他にも何体かあったのでその場所に行ってみましたが、もう親子のフクロウとアンパンマンの木彫りは消えていました。

今年の4月に撮影した親子のフクロウです

4月撮影のアンパンマンです

 

「萌芽更新による樹木育成の管理への理解と協力」のお願い看板

久保山公園に続く宇津木台緑地を通り、住宅地に出ます。

階段を下りて左に曲がると、道は平町から多摩川へ続いています。

落葉の宇津木台緑地

宇津木台緑地の階段

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コロナ禍の自粛中は遠くへ行くことも躊躇されたので、近所を散歩し、身近な地理や歴史などに触れることができました。散歩の途中出会った方々に教えて頂いた話はより地域を知る助けとなり、その触れ合いも大切なものになりました。また、それらの体験などをブログで紹介することが出来ました。

このブログへの投稿体験が私の今年一番の出来事でした。ブログへの投稿は全く初めてのことなので大変なことでしたが、一方、新しいことへの挑戦は楽しいことでもありました。

そして、一年間メンバーで繋いできた当ブログが、ついに大晦日の今日100回目を迎えることが出来ました。

これも毎回「多摩めぐりの会のブログ」を訪問して下さった皆様のおかげと感謝しています。

年の瀬を迎え、またコロナ感染者が増えたため、静かな年末・年始を過ごすことになりましたが、コロナに負けないよう頑張りましょう。

新しい年は平穏な日常が過ごせるよう願っています。

皆様、良いお年をお迎えください!