高幡不動尊のアジサイ

    梅雨も間近かの6月初め、高幡不動尊に参詣し、境内に咲くアジサイを見て来ました。   

高幡不動尊

  高幡不動尊として親しまれている 高幡山明王院金剛寺は、平安時代初期に創建された真言宗智山派のお寺です。毎日護摩修行が行われている不動堂(室町時代前期の建立)は仁王門(室町時代後期の建立)と共に国指定の重要文化財になっています。

奥殿には同じ重要文化財の木造不動明王とニ童子像が安置されています。

 また、関東三大不動の一つといわれるこのお寺では、初詣、毎月28日の縁日、節分会などの行事の他、あじさい祭り、紅葉祭りなどの催しも行われています。

   ☆「関東三大不動」は「成田山新勝寺」(千葉県)、「高幡不動尊金剛寺」(東京都)、と「不動ヶ岡不動尊總願寺」(埼玉県加須市)、または、「高山不動尊常楽院(埼玉県飯能市)、「雨降山大山寺」(神奈川県伊勢原市)を指すことが多いようです。

 境内にはこのお寺を菩提寺とする日野市出身の新撰組副長土方歳三の碑も建っています。

高幡不動尊参道入口

高幡不動尊仁王門と五重塔

土方歳三の像

アジサイ

 広く静かな境内では、清楚に咲くアジサイと建物との調和はこの季節ならではの趣がありました。

     境内のアジサイ

「五重塔」を仰ぐアジサイ

「太師堂」を奥に見て

「太師堂」とその屋根越しに見える「五重塔」をバックにした「ガクアジサイ」

さまざまな色が重なりあって咲くアジサイ

八重に咲くアジサイ

 裏山には、明治42年(1909 )に四国八十八ヶ所霊場に倣って開設されたという八十八体の弘法大師像がまつられている巡拝路に沿って色取り取りのアジサイが花開いています。その数は7,500株もあるそうです。その山道を歩きながら、時の経つのも忘れ、白、青、赤、紫と咲き競う花に見入ってしまいました。

     八十八ヶ所巡拝路に咲くアジサイ

「弘法大師像」とアジサイ

 

   アジサイは、花のように見えるのは装飾花といわれるガクで、中心の細かい粒のようになっているところが真花です

    ガクが真花の周りを縁取るように並んだものを「ガク咲き」、ガクが真花を覆い隠すように集まり丸くなっているものを「テマリ咲き」といいます。

      ガク咲きのアジサイ 三種

  

     テマリ咲きのアジサイ二種

       その他のアジサイ

土佐の花火

胡蝶の舞

うずあじさい

 

 

上記のように、見てきましたが、アジサイはどんな花でしょうか?

  アジサイは古くから日本に自生するガクアジサイを原種とし、品種改良されたといわれています。(みーちゃん氏のブログを参照してください。)

アジサイは『万葉集』にも歌われています

    紫陽花の八重咲く如く弥つ代にをいませわが背子見つつ偲ばむ    (橘諸兄)

    (アジサイの八重に咲くように、いつまでも栄えてください、わが君よ、私はアジサイを見ながらあなたを偲びましょうといった意)                               

                                                                                『万葉花譜』より                                                                             

アジサイの語源

    アジサイの語源は諸説あるようですが、「アジサイのアジは集まる意、サイは真藍がつまったもの、つまり藍色が集まったものを意味するあづさい(集真藍)がなまったということのようです。

アジサイの花の色が変わるのはなぜ?

    アジサイは土が酸性であれば青色に、土が中性〜弱アルカリ性ではピンク色になります。

 それは、酸性土壌では、土中のアルミニウムが水分にとけやすく、根からアルミニウムが吸収され、植物の細胞内のアントシアニン色素に作用し青色の発色になり、一方、アルカリ性では、アルミニウムが解けず吸収されないため、アントシアニン色素本来の色である赤みを帯びるようになるからです。

 


    ☆6月1日から30日まで「高幡不動尊あじさいまつり」が開催されています。

     期間中は、山内八十八ヶ所巡りクイズの会、奥殿特別寺宝展及び鳴り龍拝観他の行事が開催されています。

「 行事はコロナウイルス感染状況により中止の可能性もあります。」と注意書きがありますので、お出かけの際はご確認をお願いします。

 

参考:山報・高幡不動尊

          『 花ごよみ図譜6万葉花譜 』      国際情報社