ZARD/坂井泉水「心に響くことば展」を訪れて

「町田市民文学館ことばらんど」では、開館15周年・ZARD30周年YAER として、ZARD/坂井泉水 心に響くことば展(2021/5/15~7/11)を開催しているとの情報を得たので行ってきました。

町田市民文学館ことばらんど

コロナ禍で入場制限実施のため、日にちと時間帯を指定したチケットをローソンチケットで事前購入します。そして当日は展示室内で、スマートフォン向けアプリ「COCOAR」(ココアル)を使用して楽曲を聴けるとのことなので、アプリをダウンロードしてイヤホン持参で出かけました。

受付でローソン発券の味気ないチケットを提示すると、チラシと同じデザインのチケットをくれました。展示室は2階で展示室内は、撮影・録音禁止です。

室内の何か所かにあるポイントで、スマホをかざして楽曲を聴きながら展示を見て回りました。

「ZARD/坂井泉水 心に響きことば展」チラシ
ことばらんどHPより

坂井泉水は1991年のデビュー以来、2007年に入院中に不慮の事故で40歳で亡くなるまで、多くの曲で人々を勇気づけ励まし寄り添い希望を与えてくれました。1993年のミリオンヒット「負けないで」は、1996年には早くも高校の音楽の教科書に掲載されました。「揺れる想い」「Oh my love」などは、当時誰もが耳にしたことがあると思います。彼女は町田在住でした。

ZARDとして155曲に及ぶ作詞を手掛けた彼女の作詞のコンセプトは・・「平成に生きる昭和の女」を体現する詞だとか。自筆の詩が推敲を重ねた状態で展示してあります。ワープロは使わずいつも手書きで作詞していたようです。遺品のプラチナ万年筆が「昭和の女」を感じさせます。

彼女は詩人のなかでも石川啄木を愛読していたそうで、落ち込んだ時に思い浮かぶ歌として
「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て 妻としたしむ」
をあげていました。

1990年代、私はJRAの東京競馬場でアルバイトをしていました。ZARDの曲は車の中とかいろんなシチュエーションで聴いたと思うのですが、思い出すのはJRAへ出勤した朝なのです。
勤務が終了した時の場内はハズレ馬券や競馬新聞などが散乱していて、空気までがよどんでいるような感じがする有様ですが、早朝に出勤した時の人影のない場内はとてもきれいで、清々しいさで満ちています。新緑の季節はもちろん、雪の降る日の白く染まったパドックもきれいでした。楽な仕事ではなかったけど、そんな時にBGMで聴こえてきた「Oh my love」に気持ちを上向きにされたことが、印象に残っています。

お元気だったら50歳をいくつか過ぎた頃でしょうか。「令和に生きる昭和の女」として、年を重ねた坂井さんは、このコロナ禍にどんなメッセージを届けてくれたでしょうか。そんなことを思いながら「ことばらんど」を後にしました。

帰り道、久しぶりに「ぽっぽ町田」に立ち寄ってみました。入り口には、芹が谷公園に設置してある「ポケモンマンホール」(「町田芹が谷公園に「ポケふた」現る!」)のレプリカが。「タッチNG!」「撮影OK!」とのことなので、遠慮なく記念撮影しました。
入り口すぐのコーナーは、町田の特産品を取り扱っています。おみやげに「みそせんべい」を購入して駅に向かいました。

まちの駅「ぽっぽ町田」

ポケモンマンホールのレプリカ

町田の特産品が並ぶ


開館15周年・ZARD30周年YAERZARD/坂井泉水 心に響くことば展>
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参考 町田市民文学館ことばらんど町田市ホームページ