国立博物館の大時計

テレビ番組で東京国立博物館の建物特集を見て、玄関から正面階段の上にある大時計の中心部が壁面から飛び出ていると言うので、ほんとかな~と急に見たくなった。

博物館は明治14年に竣工し(イギリス人 ジョサイア・コンドル設計)、建物は関東大震災で崩壊してしまいました。現在の建物は公募の設計をもとに昭和12年に完成したものです。

この大時計は博物館員の話によると、製作者は分からなくなってしまいましたが、今の駆動装置はセイコー社だと言うことです。子供の頃、我が家の時計はゼンマイ式だったので昭和の初期ならと一瞬大きなゼンマイがよぎったが、最初から電動式ですと聞いてそうだよなと納得。

針の部分は直径1メートル、外側の装飾部分は直径3.7メートルで、1分刻みで長針が動いています。入館された折にはじっくりと見てください。

130年前に博物館近くの空き地で野球をした文人がいます。俳人の正岡子規が野球を好きだったことは皆さんご存じでしょう。平成18年に上野恩賜公園開園130年を記念して、上野公園野球場の愛称を「正岡子規記念球場」としました。また、句碑も設置。ちよっと寄り道して写真におさめました。なお、子規は「野球を愛した明治の俳人・歌人」として平成14年に野球殿堂入り。

春風やまりを投げたき草の原

彼の随筆「筆まかせ」によれば明治23年3月21日午後「上野公園博物館横空地」で野球の試合をしたことが書かれており、小雨模様だったようですが、キャッチャーで打順1番、身長164㎝・体重53㎏弱、23歳の子規が躍動していたようです。(身長・体重は同随筆「活力統計表」による)子規の元気な姿を思い浮かべ明治の御代を想像した1日でした。