青梅の地名の由来になった青梅市の金剛寺にある梅の木
金剛寺
青梅市天ケ瀬にある真言宗豊山派の寺院で青梅山無量寿院と号し、本尊は不動明王です。承平年間(931~938)、寛空(かんくう)上人が創建し、元亨年間(1321~1324)の再興と伝えられている。鎌倉時代から戦国時代にかけて青梅地域を支配していた三田氏、その後、戦国大名の北条氏に手厚く保護された。
梅の木の由来
平将門が当地に来たとき、馬の鞭にしていた梅の枝を地に挿して「我が望み叶うなら根づくべし、その暁には必ず一寺建立奉るべし」と誓いを立てた。すると梅の枝は根づき成長したことから誓いどおりに寺を創建した。これが当寺の起源であるといわれている。
※平将門・・・生誕-延喜3年(903)~天慶3年(940)諸説あり。
青梅
将門が植えた梅の木に実がなったが、なぜか黄色く成熟(成熟すると木から落ちる)せず青いまま秋まで木に付いている。いつしか、この梅の木は「将門誓いの青梅」と呼ばれるようになり、青い梅の実の逸話から、「青梅」という地名の由来となった。この将門誓いの梅は、本堂前にあり、現在は二代目あたる。大正11(1922)年6月「金剛寺の青梅」として東京都の天然記念物に指定されている。
寺の建物
境内の東側にある表門は、四脚門・切妻造り・銅板葺き・唐様で寛文年間(1661~1673)以前に建てられたと推定され、東京都の有形文化財に指定されている
地図
※参考資料
◎青梅を歩く本 青梅市教育委員会編
◎おうめ文化財さんぽ 青梅市教育委員会編
◎wikipedia等インターネット情報