JR青梅線の奥澤橋梁

青梅線

昭和4年(1929)9月に開業した旧青梅電気鉄道(現JR青梅線)の二俣尾駅~御嶽駅間。この開業で立川駅~御嶽駅まで青梅線は繋がった。

二俣尾駅~御嶽駅間の二俣尾駅と隣の軍畑駅の間に平溝川が流れていて、深い谷になっている。この谷を渡るために奥澤橋梁が架けられた。電車に乗って通過するときは下が見えないので誰も気づきませんが、この橋脚が日本でも数少ない貴重なトレッスル橋です。築96年になりますが、今も現役で青梅線の線路を支えています。

建設当時の写真(青梅線開通120周年・青梅市郷土博物館より)
建設当時の写真(青梅線開通120周年・青梅市郷土博物館より)
現在の姿①
青梅線の電車の通過
現在の姿②

*奥澤橋梁

 ・橋長:105m 橋脚高:41.5m 橋脚数:2基

余部橋梁

この橋梁と同じ構造で、明治45年(1912)1月に完成した旧余部橋梁(山陰本線)は東洋随一の鋼トレッスル橋で、我が国有数の橋梁です。しかし、昭和61年12月(1986)の列車転落事故を契機に、架け替えに向けた取り組みがなされ、平成22年8月(2010)に現在のコンクリート構造の余部橋梁が完成した(今でも旧橋脚の一部が残されている)。

旧余部橋梁(WEBより取得)

*余部橋梁

 ・橋長:310.59m 橋脚高:41.45m 橋脚数:11基

※トレッスル橋・・・末広がりのやぐらのような橋脚で橋桁を支える構造をもつ。19世紀から20世紀の初頭のアメリカで、鉄道が谷を渡る箇所によく使われたという。アメリカ西部開拓時代などは丸太を組んで橋脚にしていたが後に鉄骨構造になった。