日野駅前の珈琲屋さんで焙煎の「新選組六番隊ぶれんど」

        明けましておめでとうございます、
        本年もよろしくお願い申し上げます。

 昨年師走のことですが、新型コロナウイルスの感染者が減少したこともあり、久しぶりに友達と、小平で開催されていた知人の作品展を観に出かけました。

 JR日野駅に着くと、駅舎の外には、「新選組のふるさと日野」の暖簾が掛かっていて、改札口を入ると右手に設置されている土方歳三の大きなパネルが迎えてくれました。パネルの前に置かれている椅子に座ると土方歳三と一緒に記念の写真が撮れるようになっていました。さらに、ホームへの通路の下部には、新選組をイメージしたというだんだら模様(新選組の隊服などに用いられた白い三角の模様)が描かれていて、駅は新選組一色になっていました。

 この催しは、司馬遼太郎の土方歳三の生涯を描いた歴史小説『燃えよ剣』が原作の映画「燃えよ剣」が10月に公開されたのを機に“新選組のふるさと日野”を盛り上げようと企画されたということでした。

「新選組のふるさと日野」の暖簾が掛かる日野駅駅舎

「新選組のふるさと日野」の暖簾

駅構内に設置された土方歳三のパネルと記念撮影用の椅子

土方歳三のポスターとだんだら模様に装飾された通路

 作品展からの帰り、日野駅に着いて「一休みしていきましょう」と言いながら駅を出ると、駅前に「新選組六番隊ぶれんど」ののぼりが立つ珈琲屋さんがありました。「ここにも新選組!」と思いながらお店に入ってみました。

 ご近所の方がマスターとお話ししているような暖かい雰囲気の街の珈琲屋さんです。

  「クランプウッズ コーヒー ファクトリー」というこのお店は  “コーヒーマイスター”のマスターが焙煎したての新鮮な美味しいコーヒーを提供したいという気持ちから平成25年(2015)に開業されたということでした。

 カウンターには、マスターの趣味と思われるウルトラマンのフィギュアが並び、その隣りにある“「新選組六番隊ぶれんど」を是非″と大きく書かれた札が目に留まりました。

  「新選組六番隊ぶれんど」は、ご自身も日野市出身のマスターが、日野で生まれた井上源三郎が新選組六番隊隊長であったことから、その六に因み、世界のコーヒー主産地の3つの地域から2種類ずつ選んだ6種類のコーヒーをそれぞれの味を味わうことができるように焙煎したというブレンドコーヒーです。

 「新選組六番隊ぶれんど」の6種類のコーヒー豆
伯剌西爾(ぶらじる)、哥斯逹利加(こすたりか)、印度(いんど)、印度尼西亜(いんどねしあ)、哀堤伯(えちおぴあ)、背尼亜(けにあ)

 井上源三郎は文政12年(1829)日野宿(現・日野市)にて生まれています。天然理心流の道場で土方歳三らと共に剣術の修行に励み、この頃親交を深めたという近藤勇・土方歳三らと共に新選組に参加し、池田屋事件で活躍しましたが、慶応4年(1868)鳥羽伏見の戦いで戦死してしまいました。

 源三郎の子孫が管理する「井上源三郎資料館」がありますが、この「新選組六番隊ぶれんど」も井上家公認ということです。

「新選組六番隊ぶれんど」ののぼりが立つ珈琲屋さん

クランプウッズ コーヒー ファクトリーの店頭

コーヒーミルの前にウルトラマンフィギュアが並ぶカウンター

「新選組六番隊ぶれんど」が並ぶカウンター

 コーヒーを飲みながらマスターのお話しを色々と聞いていると、マスターの「焙煎したてのコーヒーとふるさと日野」への熱い想いが伝わって来ました。

「新選組六番隊ぶれんど」を買ってお店を後にしました。
嬉しいことに、豆を購入するとお店で飲んだコーヒーはサービスしていただけます。

 家に戻り、近頃出番のなかったコーヒーミルを回すと「新選組六番隊ぶれんど」の優しい香りがして来ました。

   お正月、おせち料理の後、穏やかな日常が続くことを願いながらコーヒーをいただいています。

コーヒー豆の入ったパッケージ

参考:「クランプウッズ コーヒー ファクトリー」のチラシ

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