「太宰治展示室 三鷹の此の小さい家」へ行ってきました

太宰治が三鷹市で暮らしていた家を再現して、かつての太宰の日常の生活ぶりや創作活動の様子を表わした展示室「太宰治展示室 三鷹の此の小さい家」がオープンしたので行ってきました。

展示室は、JR三鷹駅南口を出ると目の前にあるビル「CORAL]5階の三鷹市美術ギャラリーの一角にあります。

太宰治展示室は矢印の方向へ進むとあります

「三鷹の此の小さい家」は、太宰が昭和14年(1939)9月から、命を絶った昭和23年(1948)6月まで妻や子供たちと暮らした三鷹市下連雀の借家を再現したものです。

入場無料で、玄関から入ると、受付で検温、マスク着用、ソーシャルディスタンスを求められます。コロナ対応今しばらくの我慢でしょうか。

家屋は平屋建てで、3畳間,4畳半、6畳間の3部屋からなる文字通り小さな家です。それぞれの部屋が展示室になっています。

受付で配布された資料より

 

3畳間(常設展示)
3畳間は常設展示室となっており、昭和16年(1941)から昭和23年(1948)にわたって執筆された「東京八景」、「斜陽」、「桜桃」などの作品が主体に展示されています。

4畳半(企画展示)
4畳半は企画展示室となっており、太宰直筆の表札、文箱、懐中時計、罹災証明書、さらには追徴税額通知書などが展示されています。太宰の当時の身の回り品や暮らしぶりを伝えています。

6畳間(体験展示)
6畳間は体験展示室で、太宰の書斎兼応接間を再現したということです。座卓、文机、井伏鱒二から贈られた古備前花入、それに太宰が羽織っていたものに似たコートが壁に掛けられています。

文机に座って書き物をしたり、コート着用も可で、太宰をより身近に体験できるコーナーです。
唯一、写真撮影が許される部屋でした。

書斎兼応接間として使用していた6畳間

太宰が着用していたものと類似のコート

縁側、庭(書画展示)
「自画像」を含めた5点の油絵と、墨書3点が展示されています。太宰は画才も高く評価されていたそうですね。

手の指のみならず足の指を数えても足りないほど遥か昔の学生時代に、太宰治が生まれ育った青森県北津軽郡金木町(現・青森県五所川原市)にある「斜陽館」を訪れたことがありました。その時以来、久しぶりに太宰を身近に感じた一日でした。

三鷹市美術ギャラリー 太宰治展示室
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3-35-1 CORAL 5階 ℡0422-79-0033
開館時間:10時~18時  観覧料:無料  休館日:月曜日