多摩地域について勉強中のmaruです。
先日、神代植物公園の大温室ガイドツアーに参加しました。神代植物公園は調布市にある都内最大の植物公園で、園内ではさまざまな植物を観察することができます。
ガイドツアーの参加者は10名ごとにわかれて、温室内をまわりながら栽培担当の職員さんの解説を聞きました。この記事では特に印象に残った変わった植物を写真とともにご紹介します!
植物園温室にベイダー卿あらわる
まるで映画「スター・ウォーズ」に出てくるダース・ベイダーのような見た目のこの植物。「アリストロキア・サルバドレンシス」というエルサルバドルが原産地の花で、目のように見える2つの白い模様は昆虫をおびき寄せる目印ともいわれているそうです。
4月が待ち遠しいヒスイカズラ
熱帯花木室の出口付近で見れるのがヒスイカズラの棚。4月ごろに美しい翡翠色の花が咲くらしく、咲いたらぜひまた見に行きたいですね。
↓去年の開花の様子はこちら。翡翠色の美しい花が咲いています。
(神代植物公園公式ツイッターより)
【スタッフより(園芸係)】
蕾だった #ヒスイカズラ が数日前から咲き始めました。大温室にお越しの際は、熱帯花木室から次の部屋へ行くドア近くのヒスイカズラの棚を見ていってくださいね。右端の、棚より低い位置にある花序がいま見ごろです。先に咲いた花序にも少し花が残っています。 #Jadevine pic.twitter.com/kpOUMY4QRD— 神代植物公園 ニュース (@ParksJindai) March 31, 2019
色とりどりのラン
ラン栽培担当の職員さんの解説によると、ラン科の植物は非常に種類が多く、世界中に17000種もあるそう。そのうち神代植物公園で育てられているランは約600種。その多くは地下の栽培室で育てられていて、開花して見頃を迎えたランが大温室のラン室で展示されているそうです。
嗅がないでください へんな香りです
そういわれると嗅ぎたくなります。
不思議な生態のラン
ラン科の植物には、土に生える「地生ラン」と岩や木に着く「着生ラン」の2種類があるそうです。写真の「リンコスティリス・ギガンディア」というランは着生ランで、盛大に植木鉢から根が飛び出しまくってますが、この方が調子がいいのだそう。
写真の「デンドロフィラクス・フナリス」は葉のないランで、なんと根から光合成を行うのだそう。根の内部に葉緑素を持つので、根が葉の役割も兼ねるのだとか。ちょうどこの日は白い花が咲いていました。
ドラキュラ?ドラクラ
ランの中でも特に栽培が難しいのが、アンデス山脈が原産のドラクラ属。「ドラクラ」の名前は吸血コウモリを思わせる姿からついたのだそうです。写真の「ドラクラ・ベラ」は栽培が難しく、花が咲くのは全国でもかなり珍しいのだとか。
栽培担当の職員さんによると、「ドラクラは23度以下の涼しく湿度の高い環境を好みますが、他のランは暑いのが好きだったり、乾燥しているのが好きだったり、ランの生育環境は千差万別。さまざまな種類のランを一室で栽培するのは難しく、温度や湿度管理にはさまざまな工夫が必要です」とのこと。
神代植物公園のさまざまなイベント
神代植物公園では今回のようなガイドツアーの他にも、植物に関するさまざまなイベントが企画されています。詳細は植物園のホームページから見れますので、興味のある方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
参考 神代植物公園へ行こう!公益財団法人東京都公園協会