平成27年から江戸時代に豊田村(現日野市豊田)の名主だった山口家に関する資料を調査している日野市郷土資料館は、これまでの調査結果を踏まえて12月8日まで、同市立新選組のふるさと歴史館で特別展「豊田のむかし」と題して、新たに見つかった資料などで江戸、明治、大正時代の豊田地域の変遷を紐解く。
日野市のJR中央線豊田駅北側は日野台地、南側は浅川によってできた河岸段丘の吹上地区があり、人々は創建360年以上になる鎮守の若宮神社を守ってきた。浅川沿いには田んぼが広がり、ここを「豊田」と称し、江戸時代には純農村の豊田村だった。昭和30年代に多摩平団地が開発され、いまでは住宅地に様変わりした。大型ショッピングセンターも生まれた。
特別展では日野市域で最も古い文禄3年(1594)の検地帳の原本や正和元年(1312)の板碑の拓本をはじめ、新たに見つかった麦酒醸造(豊田麦酒)関係の資料、大正時代末期のガラス乾板写真なども展示。
10月12日(土)14時から日野市役所505会議室で、明治大学兼任講師・牛込努さんが「草創期の地方ビールと山口麦酒」について講演する。先着80人。
<特別展> 豊田のむかし
会 場 | 日野市立新選組ふるさと歴史館 |
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会 期 | 2019年10月5日(土)~12月8日(日) 9:30~17:00 |
入館料 | 小中学生50円、大人200円 |
休館日 | 11月5日および12月5日までの毎週月曜日 |
アクセス | JR中央線・・日野駅から徒歩約15分。 同駅から高幡不動駅行きバスで日野七小入口下車、徒歩約5分。 京王線・多摩モノレール・・高幡不動駅から日野駅行きバスで 日野七小入口下車、徒歩約5分。 |
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☎042-592-0981 同市郷土資料館へ