- 今回は、種まきについて書こうと思います。バケツ稲や陸稲などイネはいろいろな育て方があります。みなさんもチャレンジしてみてくだね。
容器(バケツ)の用意
一般的にはバケツですが何でも可能です。プランターやタライ、水槽でもスーパーの廃品の発泡スチロールでも大丈夫でしょう。土を深く入れられる物でできたら水が漏れない方が良いです。プランターの場合は底の排水口の詮をして水がたまるようにして下さい。
土の準備
土は重要です。黒土が良いです。近くの畑や田んぼから分けてもらうのが良いでしょうし、ホームセンターで買ってきても良いでしょう。ただ国分寺市の畑の土だとイネと相性が悪い場合があります。こればっかりは育ててみないと分からないのですが、わたしの経験だと出来るだけ色の黒い土の方がイネとの相性が良い場合が多いみたいです。
土の深さ
出来るだけ深い方が良いです。最低でも15cmできたら25cmは欲しいですが、後で水を張ることになるのでバケツの上部5cmぐらい、できたら7cmは開けたいところです。わたしの場合はバケツの底に鉢底石の代わりに工業用の小石をよく洗っていれました。
肥料について
肥料は本葉が出てきた頃に与えます。種まきでは与えない方が良いでしょう。後述しますが葉の色が薄い場合は肥料不足です。急いで肥料を与えましょう。
水やり
バケツに土を入れたら次は水をやりますが、ここで注意が必要です。土の表面まで水が溜まってはいけないのです。イネの種(籾)からは芽と根の2つがでますが、発芽時だけイネの根は空気も必要とします。どっぷりとタネが水に浸かっている状態では根は空気を求めてどんどん伸びてイネの中の栄養を使い果たしてしまいます。その結果、イネの芽に栄養が行かずに小さな苗になってしまうのです。種まき時には普通のお花の様に乾かないようにお水をあげる程度でも構いません。水を張るのは本葉が出てからにしましょう。
タネ籾の選別
中身の入っていない薄いタネや小さいタネは外して、充実したタネだけを蒔きます。塩水で沈んだタネだけを使っても良いですが、見た目や指で触ってしっかりとしたタネを選んでも大丈夫です。ちなみに薄いタネでも芽が出ることが多いので捨ててしまわずに別に蒔いても良いですよ。
タネの芽出し
よく水に数日間浸した後に30度の水に浸けて芽出しをさせる例が紹介されていますが、素人の場合は失敗することが多いのです。気をつけましょう。せいぜい白い芽がポツンと出る程度まで、3日程度でしょうか、それまでにして下さい。根が出て来たらもう遅過ぎます。下の写真は手前が遅過ぎた失敗例、奥は芽出しをしなかった例です。
種まき
1箇所に4粒程度を4箇所(これを株と言います)蒔きます。深さ1cm程度の穴を開けて、タネを入れたら土で覆います。深さはタネ籾が隠れる程度が良いです。ちなみに芒(のぎ・ひげ)を持って蒔くと芽が上へ根が下へ伸びてその後の成長に良いそうです。
水やり
先ほど、イネの発芽には空気が必要と書きましたがもちろん水分も必要です。本葉が出るまでは乾かないように水やりをしましょう。
畑への種まき
国分寺市立第五小学校のみなさんが陸稲で種まきをしました。稲刈りまで頑張りましょう。