籾摺り(もみすり)がたいへん
前回、実際に手作業でやってみると籾摺りがいちばん大変だったと言うお話しをしました。では昔の人は大量に採れた籾をどうやって籾摺りして玄米(げんまい)にしていたのでしょうか。どうやら昭和の初めあたりまでは、唐臼(からうす)と言う農機具を使っていたと分かりました。これからはこの唐臼という農機具について調べていきましょう。
どうやって調べるか
唐臼について国分寺市の文化財課へ問合せてみました。ところが籾摺りは農家でも大変な作業らしく農機具の中でもいち早く電化が進んだらしいのです。農家に電気が来た昭和の初めあたりには唐臼は廃れ始めたらしく、またその材質の弱さからも、なかなか令和の今まで残っているものは少なそうです。文化財課からの情報は後日に書くことにして、ここでは唐臼について国立国会図書館で調べることにしました。
国立国会図書館の利用申し込み
現在、国会図書館はコロナ感染予防のために利用が予約制になっています。利用するには前々週の水曜日昼までにホームページから抽選に申し込み当選することが必要になります。利用予定者は注意しましょう。でもほとんど当たりますから大丈夫ですよ。
国立国会図書館へ入館
国会図書館は中が見えないものを持ち込んだりは出来ません。わたしはノートパソコンと紙とクリアファイルと筆箱を持って他はコインロッカーに入れて入館しました。コインロッカーの100円は後で戻ってきます。
国会図書館の利用方法
一般書籍が旧館、雑誌が新館となっています。机にパソコンがあってログインし検索して読みたい本を探します。すべての本は書庫にあるので申請して30分後に到着した本を借りることになります。もちろん館外持ち出し禁止です。雑誌など関係無いと思いましたが、論文は学会誌に載るので意外と閲覧することが多いです。なおかつ貸出は書籍は3冊まで、雑誌は9冊までなので効率良く閲覧しましょう。
閲覧書籍のコピーサービス
また、普通の図書館のようにコピーサービスを利用できます。該当する書籍用の申請用紙を印刷して、目的やコピーしたいページを記入しその書籍に付箋を差します。表紙や目次などにはページ番号が無いので特殊な書き方がありました。申請用紙と書籍をコピーサービス申し込みへ持って行くと、コピーサイズや著作権のチェックをして30分後に完成したコピーを受け取る仕組みになっています。料金等詳細は国会図書館へ問合せて下さいね。
検索結果画面やデジタル書籍のコピーサービス
検索結果一覧もプリントしたいですよね。この様な検索パソコン画面のプリントや、デジタル書籍として公開されているもののコピーサービスもあります。パソコンの印刷機能やデジタル書籍の閲覧アプリから印刷機能を実行すると、プリンタセンターへデータが転送されますので、プリントしたい人はセンターへ行って申請確認すると紙のコピーサービスを受けることができます。
さて次回は、
今回、唐臼について調べた結果を書こうと思いましたが、ここで紙面?がいっぱいになってしまいました。日本の史学を学んでいる学部生さんや、全国の博物館・史料館で企画展を担当している学芸員さんの中には一人ぐらい唐臼をやろうという方がいると思います。次回、一緒に唐臼とは何ぞやを調べてみましょう。
※国立国会図書館のホームページ https://www.ndl.go.jp/