町中を流れる川に入り、冷たさを楽しもう

猛暑つづきのこの頃ですが、近場でジャブジャブ足を濡らしたいと思うのは、子供だけじゃない大人だってそうです。稲城市を流れる三沢川にこんな願いを叶えてくれるスポットがあります。

京王よみうりランド駅から北へ歩いて10分ほどの「三沢川親水公園」、祝日のせいか大賑わいでした。

三沢川親水公園

コンクリート3面張りの護岸やフェンス越の都市河川がつくられ、河川環境の悪化が1970年代前半にピークとなるなか、親しみのある水辺環境づくりが求められるようになってきました。親水という言葉はもともと造語で1960年代後半に使われるようになりました。1969~1970年土木学会の年次学術講演会で親水機能という表現で発表されました。

河川における総合的な親水性を構成する要素として次の4点を挙げています。

①さわやかで豊かな水の流れ(流水形態) ②いきものの存在する流れ(生態環境維持) ③きれいな水の流れ(良好な水質保全) ④美しい河道のデザイン(景観設計) 土屋十國著「都市河川の総合親水計画」より

少し下流に向かって川沿いを歩くと右手のブルーベリー農園を過ぎた先に、奥に急な階段がある鳥居が見えてくる、穴澤天神社へと登る。ここの社の崖下に「東京の名湧水57選」の一つが豊富に湧いている、ご神水として汲みに来る人が絶えないとか。

穴澤天神社

豊富で冷たい

三沢川は多摩川の支川のひとつで右岸側では多摩地域で一番下流に位置し、全長9,9㎞のうち中流部の5,7㎞が東京都の管理、上流部は川崎市、下流部は神奈川県が管理しています。上流端に行くには小田急線黒川駅を降り、少し坂を下ると見えるのが三沢川。

三沢川上流部 国土地理院の地図使用

この川をさかのぼること約30分ほどで国士館大学のふもとにたどり着きます。あたりは田畑のひろがる里山風景、明治大学黒川農場や地元農家の直販店舗がある。直販店「セレサモス」は大盛況、とにかく新鮮、品数豊富、開店前は渋滞となります。

左の林沿いに三沢川

セレサモスの店内

水際まで降りることができ、川遊びができ、緩い傾斜の堤防で家族が憩える。そんな川がまだまだありそう少しずつ訪ねてみましょう。