「からきだの道」から「長池公園」へ春風に吹かれて

小田急唐木田駅周辺から「からきだの道」を経て八王子市「長池公園」までの散歩コースは、行き交う人が少なくゆっくり歩ける静かな道、ローカルな道ですが、晴れた日に歩いてみたくなる道です。(コロナ感染でここ暫くは、この散歩を控えています。)

大妻女子大生が多く乗り降りする唐木田駅(平成2年開業)から少し東側に進み「川井家のシダレザクラ」のある小さな公園で、毎年楽しみにしている樹高18mのシダレザクラを堪能して、その右手上方にあるコブシの白い花も見事なもので、対に見られていつもいい所だなーと思いながら立ち止まってしまいます。昔は近くに海苔巻きやお団子を売る店がありましたが今はなくとても寂しい。

川井家のシダレザクラとコブシ(3月下旬)

いったん駅まで戻り、こんどは西に向かって進み、花木の多い住宅街を抜け、榎戸公園から「からきだの道」に入る。平日は、ほとんど人通りがないのでゆっくりと自分の時間や景色を楽しめる格好の散歩道です。

ルート案内版

全長約1.8kmほどの道ですが、歩き始めた中間点からでも、アジサイの坂や砦山、お花見広場や坂の下に多くのシダレザクラなどがあり充分楽しめます。今の時期は道端にハルリンドウ、カキドウシ、スミレの紫があちこちに見られます。標高の最高点は160mですが、そこそこのアップダウンがあるので山道気分が味わえ、足腰の衰え防止に最適。

尾根道からシダレザクラを見る

坂下のシダレザクラ

ここまで来ると「長池公園」まではもう一息、一般の道路に出て坂を下り大きい道路をまたぐ人道橋を渡って、右手の別所小学校を過ぎて坂を登れば「長池公園」の入り口長池見附橋に着きます。長池からの水の流れに映る橋が美しい。

長池見附橋

橋灯と奥に見えるのは結婚式場

この橋は、四谷駅そばにあった大正2年完成の四谷見附橋を架け替えのために撤去後、この場所に再建したもの。土木史的に高い評価を受けている由緒ある橋梁と言われ、平成5年11月、長池見附橋と名を替えてここに復元されました。

「長池公園」の散策は別の機会にゆずって、今年見たタマノホシザクラのはなびらを見てください、直径1.5㎝ほどのかわいいものです。公園自然館わきで咲いたもので、散った中でもきれいなものを拾って撮りました。来春には落ち着いた雰囲気の中でおにぎり持参の散歩を楽しみたいものです。

タマノホシザクラ