カキノキテラス
浅川の右岸、暁橋の近く田町に大正時代の古民家を改修したカフェがあると聞き、一月も半ば過ぎた頃に友達と食事に行きました。庭にある古木の大きな柿の木からその名が付いたのでしょうか、名前を「カキノキテラス」といいます。八王子駅北口からは徒歩15分位の所です。
飲食店を開きたいとカフェスクールに通っていたオーナーさんは、通勤途中この古民家を毎日眺めていました。「お店を開く時はこの古民家にしたい」と、大家さんに何度もお願いして借りることが出来たようです。10年前に開店したこのお店は、古い梁や柱、家具が残っていて天井も高く、ゆったりとしたお店で食事している人たちは、窓辺から降り注ぐ光に外の寒さを忘れてくつろいでいるようにみえました。
「この家は稲城市から移築したと聞いています。大正時代、大家さんのおばさんが八王子に嫁いでくる時に、家から離れるのが寂しくて建物ごとお嫁入りしたらしいんです」
(『東京古民家カフェ日和:川口葉子』より)
という逸話があるようす。
「カキノキテラス」はカレーのお店です。豊富なメニューの中からカレーの種類と辛さ(甘口、中辛、辛口)を選びご飯の量もグラム(150g、並盛200g、300g+100円)で選びます。この日は12品目の野菜カレーの中からナスのカレーを中辛でいただきました。3種のトッピングと野菜サラダが付いていて盛り付けも素敵な美味しいカレーに友達との会話が弾みました。平日でしたが、次々と来店する人で賑わっていました。予約もできます。










田町
大正元年(1912)、元横山町の一画に成立した町で人口256人(令和7年12月末、八王子市報告)面積0.029㎢(令和3年8月1日現在)の小さな町です。
現在の八王子市の中心街は、江戸時代甲州街道最大の宿場町・八王子15宿として栄えました。この宿場街には遊郭がありましたが、明治30年(1897)に大火がありその遊郭は浦田(新地)・現在の田町に移転しました。大正元年に町名の田町(元が田地であったことに由来する。)が成立するとともに田町遊郭となりました。昭和33年(1958)に廃止されるまで繫盛したといいます。
参考
「三多摩風土史」 田中利雄
「東京古民家カフェ日和」 川口葉子
「八王子事典」 八王子事典の会
多摩めぐりブログ