ブルーベリーの季節になりましたー日野のブルーベリー園で摘み取り体験ー

 今年も日野市のブルーベリー農園で摘み取りが始まりました。農園は、市の広い地域に分布しています。どの園も入園料は無料で摘み取ったものを買い取る方式になっています。

 開園の日にJR中央線日野駅から近く、日野台地(東光寺台地)の北西部にある「七ツ塚公園」の傍の和田ブルーベリー園で摘み取りを楽しみました。

 少しでも猛暑を避けようと早朝に出かけましたが、この日の開園を待っていたのでしょうか、すでに何人もの人が篭を手にして摘み取りをしていました。

七ツ塚古墳群に祀られた金刀比羅宮
和田ブルーベリー園(写真をクリックすると拡大されます)
青い防鳥ネットに覆われたブルーベリー園

ブルーベリーの摘み取り

 和田ブルーベリー園では、ティフブルー、ホームベル、ウッダード等を含む7種類のラビットアイ系のブルーベリーを栽培しているそうです。木々の根元には、稲わらやもみ殻等の有機物を施しているそうで、歩いていても足元がフワフワしていました。

 ラビットアイ系のブルーベリーは7月~8月に収穫期を迎えますが、6月~7月に収穫期のハイブッシュ系のブルーベリーに比べ小ぶりで甘みが強く、実が熟す前にウサギの目のように赤くなることからその名がついています。


 所狭しと並んだ木は、隣にあってもそれぞれ個性があり、甘さが違っていました。大粒が良いのかなと思いましたが、大粒は熟れ過ぎの感もありました。甘いものだけでなく、酸味のあるものもブルーベリーの優しい味がありました。

 暑いので早々に引き上げようと考えていましたが、摘み始めると暑い暑いと言いながらも、つい夢中になってしまいました。おばあちゃんと一緒に摘み取りをしていた3年生くらいかなとおもう小学生の二人の男の子は、真っ赤な顔をし汗びっしょり、みると手にした篭は、摘み取ったブルーベリーが山となっているのにまだ続けたいと言いながら一呼吸のお水を口にしていました。おばあちゃんは、疲れた様子でしたがその顔はニコニコの笑顔でした。私の篭もブルーベリーの青い実が半分位になってきたので摘み取りを終わりにしました。

たわわに実ったブルーベリー
ラビットアイといわれる完熟前の赤い実

日野のブルーベリーの始まり

和田ブルーベリー園のご主人・和田洋介さんから日野市のブルーベリー園がどのようにして始まったのかお話を伺いました。

 ブルーベリー農園を始めたのは、日野市の区画整理によりそれまで行っていた農作物の畑・ナシ園やトマトの畑を手放すことになった13人の仲間が集まりこれから先の農業を考えたとき、狭い土地でも栽培できるものとして、ブルーベリーの栽培を計画しました。平成10年(1998)に苗木を植えたことから日野市のブルーベリー栽培は始まりました。小平市で島村速雄さんが最初に栽培したブルーベリーです。その日は多摩都市モノレールが開通した日でもありました。

 ブルーベリーは4、5年で実がなるので平成14年にはブルーベリー園を開くことが出来ました。もう20年になりました。

日本初のブルーベリー

「ブルーベリーの父」と言われる東京農工大学教授の岩垣駛夫(いわがきはやお)氏は、アメリカからラビットアイ系ブルーベリーの苗を取寄せ、日本での生産開発の研究をし、その栽培を同大学の学生だった島村速雄氏に託しました。昭和43年(1968)小平市の島村氏の農園で日本初のブルーベリー栽培が始まりました。

ブルーベリージャム

 摘み取ったブルーベリーでジャムを作りました。

摘み取りしたブルーベリー
ジャムが出来ました。