多摩地域勉強中のmaruです。
この前テレビ東京の「出没!アド街ック天国」小平編で、ガスミュージアムが取り上げられていたので気になって行ってみました。
ガスミュージアムは東京ガスが運営する無料のミュージアムで、ガス灯の歴史のほか、ガスにまつわる歴史や仕組みなどが学べます。
見どころは実際のガス灯が見られるところで、昨今の状況から各地のイルミネーションが縮小される中、レトロなガス灯の雰囲気を味わうことができました。
ガス灯館
ガス灯館では、ガス灯の歴史や種類について学ぶことができます。
ガス灯館とくらし館は、明治時代に建てられた東京ガスの設備を移設復元したものだそうです。
いろいろなガス灯
企画展以外は館内の写真撮影OKです。
ガス灯の管理を任された点消方
ガス灯の点灯・消灯には点消方と呼ばれる人が活躍しました。一時間に50本ものガス灯を点灯し、割れたガラスの交換や煤けたガラスの清掃なども担っていたそうです。
ガス灯の点灯実演
ガス灯館の見どころはガス灯の点灯実演です。
一日に複数回やっているのですが、最近はコロナの影響で回数が少なくなっていますので、ぜひ見たい!という方は時間に注意です。
この日の最終回は15:00だったので、ガス灯がきれいな夕暮れ時との時間の兼ね合いが難しいところです。
裸火、マントルガス灯、花ガスの3つのガス灯点灯実演をみることができます。
実演の様子はこちら
花ガスとは、炎色反応を利用して炎に色を付けた広告用のガス灯です。ネオンサインみたいなものでしょうか。
これは上野公園で行われた第一回内国勧業博覧会の様子だそうです。
はじめて闇夜に輝く花ガスを見た人はびっくりしたでしょうね。
マントルガス灯とは、白熱ガス灯とも呼ばれ、発光剤を染み込ませたネットカバー(マントル)で炎の部分を覆ったガス灯です。
ガスマントルの発明により、ガス灯は裸火の5倍の明るさになったそうです。現存するガス灯の多くはこのマントルガス灯です。
くらし館
くらし館では、今の私達が使っているガス機器の発展の歴史などを見ることができます。
このユニークな形のカニストーブは、火を付けると白い部分が赤くなって、よりカニっぽくなるそうです。なんでカニ。
4面あるので一度に食パンが4枚も焼ける!便利なような、そうでもないような…。
この風呂釜、昔家にありました。
東京ガスのなつかしいポスターなども展示されています。
筆者はアラサーなので田村正和さんのCMをよく覚えています。マサにガスだね。
こちらはガスの火を利用したガスオルガン。
フランスのガス博物館にあるガスオルガンをもとに1987年に復元されたものだそうです。
どんなふうに動いてどんな音がするのか気になったので、YouTubeでガスオルガンの映像を探してみました。
こちらがガスオルガンを演奏している動画です。
ノスタルジックな美しい音色ですね。音と炎が連動しててかっこいいです。
動画のガスオルガンはストックホルムガスというスウェーデンのガス会社が近年独自に制作したものだそうです。
ガスミュージアムのガスオルガンはもう動かないのでしょうか?ガスオルガンでCMとか作ったらかっこいいのではないかと思います。
こちらはガスの火とパイプを使って音を出す様子の動画です。
さまざまなガス灯が灯る「ガスライトガーデン」
ガスミュージアムの見どころはなんといっても実物のガス灯です。ぜひ冬の夕暮れ時を狙っていきたいところです(開館時間は17時までなので注意です)。
ガスライトガーデンの中にあるGマーク入りの五光星のモニュメント
これは東京ガスの元社章で、千住工場計量器室(現くらし館)の屋根に飾られていた実物だそうです。
ガスライトガーデンには日本各地や世界のガス灯が展示されています。
こちらはかつて横浜にあった裸火のガス灯。
裸火のガス灯は、炎の形からフィッシュテール(魚尾灯)とも呼ばれたそうです。
こちらはガスマントルによる白熱ガス灯。
イギリスのウエストミンスター寺院前にある4頭式のガス灯の複製品だそうです。マントルガス灯は裸火のガス灯に比べて5倍もの明るさがあり、当時はとても便利だったそうですが、LEDなどが普及した現代人の目から見ると、ゆらゆら揺れる裸火のガス灯のほうが趣深いような気もします。
ガスミュージアム、駅からはちょっと遠いですが、近くを訪れた際は見学してみてはいかがでしょうか。
ガスミュージアムの情報
開館時間 10:00〜17:00
入館料 無料
駐車場 30台(無料)
休館日 月曜日/年末年始休館
(月曜日が祝日及び振替休日の場合は翌日が休館)
情報は記事公開当時のものです。正確な情報は公式ホームページで確認をお願いします。 参考 GAS MUSEUM ガスミュージアム東京ガス
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