AIで一発!カメラをかざすと花の名前がわかる「ハナノナ」アプリ

多摩地域勉強中のmaruです。

外出が制限されるなか、最近の楽しみは散歩中の植物観察です。そんな植物観察にぴったりな「ハナノナ」というスマートフォンアプリが最近発表されましたので、紹介したいと思います。

アプリ「ハナノナ」とは?

このアプリを知ったのこちらのツイートがきっかけでした。

「ハナノナ」はカメラで花を写すと人工知能(AI)がリアルタイムで花の名前を教えてくれるスマートフォンアプリです。

千葉工業大学の人工知能・ソフトウェア技術研究センターが開発したアプリで、無料で利用することができます。

かつてはiOSアプリのみでしたが、2020年10月にAndroidアプリもリリースされたそうです!(リンクは記事の最後に記載します)

矢川緑地で自然観察

「ハナノナ」アプリを実際に使っていこうと思います。最近の散歩コースは、国立市と立川市の市境にある矢川緑地です。湿地と雑木林からなるこの緑地には年間を通してさまざまな植物が自生しています。

矢川緑地の湿地と木道

特徴的な花の照合精度はバッチリ

最初に調べてみるのはこの湿地に生える黄色い花です。トゲトゲの実が特徴的です。

アプリを起動し、カメラを花に向けてみると…


でました!「ケキツネノボタン」83%!正解です!!

似た花に毛のない「キツネノボタン」という花があるのですが、ちゃんと「ケ」キツネノボタンが表示されました。

「〜%」は照合精度を表していて、目盛りを調整することで何%以上の精度で花の名前を表示するかを設定できます。

 

次はこちら。黄色いショウブの花のようですが…

カメラを花に向けてみると…


「キショウブ」100%!そのままの名前でしたね。とてもきれいな花ですが、原産はヨーロッパで、要注意外来生物に指定されているそうです。

 

お次は小川の中で咲いている小さく可憐な青い花です。

またまたカメラを花に向けてと…


「オオカワジシャ」96%!こちらも大正解でした。小さくてとっても可愛い花ですが、調べてみるとこの花も幕末〜明治期に入ってきた外来植物なのだそうです。

精度がイマイチなときもある

こちらの花は「デンドロビウム」91%と出ましたが、調べてみるとこの花は「ナワシロイチゴ」のようです。高いパーセンテージの照合精度であっても、過信は禁物のようです。

また、明らかにシロツメクサなのにやたら「クレソン」が反応したりします。

使ってみた印象まとめ

精度がイマイチな花もありますが、リアルタイムで花の名前を判別してくれることで、もっと調べてみたいという気持ちが高まります。無料でこの機能はすごいと思います。自然観察が楽しくなることは間違いありません。

現在770種の花が判別できるそうですが、これからAIの精度が上がってもっとたくさんの花が判別できるようになるかもしれません。また知らない花を見たらアプリをかざしてみようと思います。

iOSアプリのダウンロードはこちら

Androidアプリのダウンロードはこちら

Web版はこちら
参考 ハナノナ 人工知能花分類システムSTAIR Lab.

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