今夏8月1日、武蔵野プレイス(JR中央線武蔵境駅南口)で「武蔵野植物の移り変わり」と題して、樹木医で日本樹木医会東京都支部理事、同樹木医会元会長の椎名豊勝さんを迎えて講演会を開きます。
私たちは多摩・武蔵野地域の風景に慣れ親しんでいますが、雑木林や畑が宅地造成されるなど日々変化をし続けています。そんな武蔵野の自然風景をつぶさに見ている椎名豊勝さんは、こんな風にとらえています。
多摩地域の中核をなす武蔵野台地は中世には「萱の原(かやのはら)」と呼ばれ、京の都にもその植生イメージが定着していました。徳川家康の江戸入りにより武蔵野は大きな変換点を迎えることになりました。その後玉川上水の開削による水利が進展したからです。「新田開発の植物風景」と「小金井桜」の存在で大きく変わりました。
明治時代になると、外国文学の影響を受けた国木田独歩は「武蔵野雑木林の美」を歌い上げました。さらに時代は下り、国際的にも生物多様性が叫ばれる現在、武蔵野の植物はどのように変遷していくべきでしょうか?
そんな視点で私たちの周囲や足元を見つめ直すきっかけの一助にするために武蔵野の植物景観の移り変わりを絵画や写真・図表を使いながら興味深く解説していただきます。
しいな とよかつ
昭和19年(1944)品川区育ち。東京農大造園科卒業、小平市に住んで50年
昭和43年(1968)東京都に入都。 以後、大田区公園課長をはじめ、 国際
花と緑の博覧会協会企画調査課長として、会場企画・
造成・管理に携わる
平成 2年(1990)恩賜上野動物公園工事課長としてゴリラ、トラが住む森
を造成。葛西臨海水族園を立ち上げる
平成10年(1998)東京都都市計画局公園緑地計画課長。
東京都景観条例を作成
その後も公園や緑化事業に携わり、国営昭和記念公園を運営管理する財団法人公園緑地管理財団昭和管理センター長などを歴任。昭島や小平、小金井、西東京市、新宿区の緑化審議委員を務めている。
生活周辺の植物に焦点を当てて執筆している「園芸ゼミ」を読売新聞多摩版に連載中。
昭和記念公園自然観察ツアーを毎週火曜日実施中。
開催概要
日 時 | 2025年8月1日(金)14時開演(13時30分開場) ※終了は16時頃を予定 |
会 場 | 武蔵野プレイス 4階フォーラム (武蔵野市境南町2-3-18) JR中央線武蔵境駅南口徒歩1分 ※チラシ裏面に略図掲載 |
費 用 | 1,200円 |
持 ち 物 | 筆記具・飲み物など |
募集人員 | 先着50名 |
申込方法
氏名・住所・電話番号を明記し、Eメールで「多摩めぐりの会」事務局へ
申込と問い合わせ
「多摩めぐりの会」事務局Eメールアドレス⇒ tama.meguri@gmail.com
申込締切
7月25日(金)
当日の連絡先
090-7286-2124 (味藤・みとう)