「第50回多摩めぐり 作家吉村昭の書斎を訪ね、あわせて多摩地域の東端エリアを散策する」を12月21日(日)に開催します

第46回多摩めぐり 多摩を深める講演会
地芝居に打ち込む思い 秋川歌舞伎復活30年の郷土愛
秋川歌舞伎保存会あきる野座座長 白檮山誠さん

平成5年(1993)10月17日、昭和記念公園で秋川子供歌舞伎旗揚げ公演があった。多摩東京移管100年の節目であり、披露した「絵本太閤記」の「二段目本能寺の場」と「十段目尼ヶ崎閑居の場」は観客の拍手が鳴り止まなかった。あきる野市の「二宮の芝居」が16年ぶりに復活した舞台だった。

ここに至るまで2年かかった。秋川歌舞伎保存会結成準備委員会が当初目指した大人歌舞伎への応募がなく、子供歌舞伎に重点を置いた。会員らが小道具などを手作りし、4年後の大人歌舞伎旗揚げに繋げた。以来、公演は100回を超えた。

あきる野市では、なぜ農村歌舞伎の芝居熱が高いのか。125年前の明治32年、二宮の古谷家は、代々が神楽・人形遣い・地芝居の中核にあった。専業役者のほか、畑を耕す人も舞台に立った。芝居小屋の有楽館もあった。

こうした土壌ながら戦時体制に飲まれ、戦後は娯楽が多様化して歌舞伎人気が低迷。栗沢一座は昭和34年(1959)に、3年後に古谷一座も解散した。昭和50年(1975)菅生の組立舞台が都有形民俗文化財になって栗沢一座は一時復活したが、後継者不足で平成元年(1989)に再び解散したいきさつがある。

現在の座長・白檮山(かしやま)誠さんが秋川歌舞伎に出会って40年になる。同市に移り住んで子どもらが歌舞伎に触れたことで自ら浄瑠璃の門を叩いて修業した。秋川歌舞伎への思いと継承する難しさなど、白檮山さんの体験を聞きます。

◆ 講師プロフィール ◆

かしやま・まこと
昭和24年(1949)立川市生まれ
昭和46年(1971)中央大学卒業、地元信用金庫に入庫
昭和59年(1984)以来、あきる野市二宮に在住
平成 7年(1995)秋川歌舞伎保存会入会し、義太夫を独学する
平成 9年(1997)初舞台
平成14年(2002)勤務の傍ら竹本弥乃太夫師に入門して義太夫の本格修業を
         開始
平成17年(2005)プロの義太夫、竹本弥咲太夫(たけもと・やさかだゆう)
         として前進座で初舞台。以後、国立劇場、浅草公会堂を
         中心に古典芸能者として活躍
平成19年(2007)秋川歌舞伎保存会あきる野座座長

開催概要

日  時 2024年8月4日(日)午後2時開演
 ※開場は午後1時半、終了は午後4時を予定
会  場 武蔵野プレイス 4階 フォーラム
  JR中央線武蔵境駅南口徒歩1分
  (武蔵野市境南町2-3-18、裏面に略図)
費  用 参加費 1,200円
持 ち 物 筆記用具、飲 み物など
募集人員 先着50名

申込方法

氏名・住所・電話番号を明記し、Eメールで「多摩めぐりの会」事務局へ

申込と問い合わせ

「多摩めぐりの会」事務局Eメールアドレス⇒ tama.meguri@gmail.com

当日の連絡先

090-7286-2124 (味藤・みとう)

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