「第50回多摩めぐり 作家吉村昭の書斎を訪ね、あわせて多摩地域の東端エリアを散策する」を12月21日(日)に開催します

第20回多摩めぐり 五日市憲法草案
~幻の民衆憲法が紡がれた深沢の里を訪ねる

 明治22年(1889)2月11日、わが国における近代的な憲法が発布された。しかしそれに先立つこと10年、政治の中心の東京市から遠く離れた西多摩の五日市において、自由民権の新しい風が吹くなかで、憲法制定に向けて民衆レベルでの議論が熱く繰り広げられていた。その中心人物は、戊辰戦争に敗れた仙台藩士・千葉卓三郎と、五日市深沢村の名主深沢権八らであった。「日本帝国憲法」と題された204条に及ぶ憲法草案は完成をみたものの、政治の舞台で取り上げられることもなく、深沢家の土蔵の奥深く眠ることになった。
昭和43年(1968)、東京経済大学色川ゼミのメンバーが、古文書調査のために深沢家の土蔵の鍵を開けたとき、千葉、深沢らの活動成果は87年ぶりに日の目を見ることになった。調査研究で浮かび上がった民主主義を全面に据えたその先駆的な内容は、現在は「五日市憲法草案」として広く知られることとなり、中学校の教科書に取り上げられるまでになっている。
 今回の多摩めぐりでは、五日市憲法草案の発見された深沢家土蔵を目的地にして、武蔵五日市駅から山間の最奥の集落深沢に向かって山里の秋を感じながら歩く。道すがら、当時の時代背景や諸人物の活動などを確認しつつ、五日市憲法草案が目指したものを考えていきたい。
途上、あきる野市の天然記念物である「山抱きの大樫」を見学し、NHKの人形劇「プリンプリン物語」の人形美術を担当した友永詔三氏が運営する「深沢小さな美術館」に立ち寄る。

コースについて

コース
JR五日市線 武蔵五日市駅改札 (集合) 穴澤天神社 紫陽花橋 深沢家土蔵 真光院 深沢小さな美術館(昼食) 山抱きの大樫 JR武蔵五日市駅(解散)  (歩行距離 約7㎞)

イベント概要

集合日時 2020年11月14日(土)午前9時30分 小雨決行
(当日、発熱・風邪の症状など体調不良の方はご参加を
見合わせてください。)
集合場所 JR五日市線 武蔵五日市駅改札
解散は、JR武蔵五日市駅 午後2時半頃を予定
ガ イ ド 味藤圭司
費  用 参 加 費 1,500円(資料代、傷害保険料、
深沢小さな美術館入館料 等を含む)
募集人員 20人(先着順)
(新型コロナ対策のため通常開催時より減員しています。)
持 ち 物 弁当、筆記具、雨具、飲み物 他
(マスクの着用をお願いします。)

 

お申込み方法

名前、年齢、住所、当日連絡可能な電話番号を明記し、Eメールで「多摩めぐりの会」事務局へ

お申込みとお問合せ先

「多摩めぐりの会」事務局
メール:tama.meguri@gmail.com

申込締切

11月8日(日)

当日の連絡先

 090-7630-0195(関根)

ご案内のチラシはこちら