「第43回多摩めぐり 戦争遺跡の浅川地下壕と緑の聖域武蔵野陵墓地をめぐる」を4月21日(日)に開催します

多摩の素顔を求めて皆さんとともに育てていきたい
2年目を迎える「多摩めぐりの会」ご挨拶

 平成30年2月から活動を開始しました「多摩めぐりの会」は今年、2年目に入ります。
 多摩めぐりの会幹事一同は、1年前にご当地検定の多摩・武蔵野検定(タマケン)事務局が運営していましたガイドツアー「多摩めぐり30」を休止することを知り、このガイドツアーを支えてきた私たちタマケン・サポーターズメンバーは、その灯を消してはいけないという強い思いで「多摩めぐりの会」を立ち上げました。
 
 この一年を振り返りますと、第一に会のインフラづくりに汗を流しました。その一つがホームページを立ち上げることでした。知っているようで知らない事柄が多い多摩地域の実情を参加者の皆さんとともに見て・聞いて・歩こうという趣旨で活動していく「多摩めぐりの会」を多くの方々に知っていただく機会にするために情報を発信したかったからです。幸いWEBに詳しいベテランの協力を得ることができ、ご覧いただいているホームページを作ることができました。
 第二に「多摩めぐりの会」の活動の柱である「多摩めぐり」の企画・運営の考察でした。確かな情報に裏打ちされた内容で、オリジナリティに富んだ視点・切り口で構成していきたいと毎回、熟慮しています。
 
 初回は、多摩地域最奥の奥多摩町日原でした。う回路がない生活道である日原街道の時代的変遷、半世紀前に設けられた生活用水管が現役であるわけや限界集落の実情についても住民に語ってもらいました。大石定久、北条氏照が城主だった八王子市の滝山城では武田信玄に攻略を諦めさせたという堅固な城郭を隈なく見ました。その北条氏終焉となった八王子城は、血を血で洗う凄まじい攻防戦だったことを想像しました。
 同じ八王子市でも奥深い恩方の谷合集落では文化の香りに身が包まれました。武田信玄の息女・松姫伝説に触れ、足利学校校長、童謡詩人なども輩出した地です。いまも継承している一人遣いの八王子車人形を観賞し楽しみました。
 多摩エリアから抜け出して古墳をめぐったのは世田谷区でした。多摩川中流域に集中する古墳群の中心地です。古墳が築かれた地は、立川崖線上であることに注視したことで、後に訪ねた青柳・立川崖線を見る目に生かされました。崖線が貯める水辺の周囲に居住地を置き、祀る場を構成して暮らした先人の姿を見た思いでした。水がなく荒れ野だった武蔵野台地の姿を大きく変えたのは玉川上水だったことも実踏して実感しました。
 当初計画の回数を上回る8回の「多摩めぐり」の開催でした。延べ200人に迫る参加者を得たことで今後の活動の大いなる力となって、幹事一同は、あれもやりたい、これもやりたいと声を挙げています。

 2年目の今年も「多摩めぐりの会」は、他の「まち歩き」とは違う、一歩踏み込んだテーマで「多摩を深める」独自の視点で企画していく基本方針に変わりありません。現在、検討中の企画は、5月1日からの新しい元号を見据えて、皇族の衣装を展示している青梅きもの博物館と吉川英治記念館がある多摩川上流の青梅・吉野街道沿いの文化と歴史に触れる企画、甲武鉄道開業130年に合わせた陽春の玉川上水、さらに、玉川上水沿いを東へ歩いて四谷大木戸を目指すシリーズも展開します。また、多摩地域の食文化に触れた酒蔵めぐりなど、新しい視線での活動を検討しています。
 皆様の期待に応えつつも、皆さまに「多摩めぐりの会」をよりよく育ててくださいますようご支援とご協力を切にお願いします。

平成31年1月30日
                      多摩めぐりの会 会長 菊池 等

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