【春は黄色い花からやってくる】と良く言われていますように、草本類ではヤマブキソウ、タンポポ、カタバミ、タラビコ、ジシバリなど、木本類では、キブシ、サンシュユ、ミツマタ、レンギョウ、ヤマブキ等々黄色い花が道端、雑木林、山裾などで咲き誇っています。
私がヤマブキソウに初めて出会ったのは、今から15年ほど前でした。ある植物機関で黄色い花の写真投稿の依頼があり応募したところ、この機関から【生息場所・特徴・環境】が良くわかるとの返信をいただいた植物でした。
ヤマブキソウ(ケシ科)は4月中旬頃から見頃となる野草です!この野草の名の由来は、木本類のヤマブキ(バラ科)の花に似ていることから名付けられました。
片倉城址公園でこの野草が咲いている場所は、「奥の沢」と言われている斜面です。この斜面はカタクリの花が終わるとヤマブキソウが主役になり、黄色い花で埋め尽くされ見事な群生が見られます。花の黄色と葉の緑色とのコントラストが素晴らしい!そして鮮やかな黄色は希望と元気を感じます。
ヤマブキソウは落葉樹林の縁などの明るい場所に群生する植物で、単独で見かけることはほぼありません。全国的の分布は本州、四国、九州に分布していますが、野生の数が減少しており、都道府県によっては絶滅危惧種・準絶滅危惧種に指定されています。