「第50回多摩めぐり 作家吉村昭の書斎を訪ね、あわせて多摩地域の東端エリアを散策する」を12月21日(日)に開催します

多摩で出会った花 ~episode12~
花の思い出   水谷敏

【花との出会い】

最初に興味を持ったのは小学校高学年の頃でした。我が家は府中市内で、近くに東京農工大学農学部が歩いて直ぐのところにあり、温室の中にサボテンの花が見られて、赤色、白色、桃色、黄色と沢山の可憐な花が咲いていました。

それらを身近に感じて、自宅の玄関横に南向きの手作りの温室にてサボテンを育てました。70cm位土を掘って横幅1.5m位、奥行き約1mの金網にビニールシートを2重にして寒さを凌ぎ、金鯱、玉翁、うちわサボテン数種類を育てていました。

時には、農大生からサボテンの子どもを頂き、大事に家に持ち帰り育てました。多分高校受験前まで続いたと思い出します。

【さつき盆栽との出会い】

立川市内の団地の5階に住んでいた頃、お祭りで出会ったさつきの盆栽に一目ぼれして、5鉢位育てて花の鑑賞をしていましたが、家を昭島に現在の住宅を購入したしたところ、隣近所にて大勢の人がさつき盆栽をしていて、私の心にも一気に開花させられた気がします。

その頃は、営業の仕事にて多摩地域を車で廻っていましたので、さつき販売している場所を見つけては、楽しく係員の人と雑談しました。

時には、兄と一緒に東北道高速に乗って、さつきの本場の栃木県鹿沼市の「さつき祭」に出掛けて若木の植木を購入してきました。そんな訳で30~40鉢のさつき盆栽の数になりました。

さつきの育成の仕方は、樹勢(形作り)、及び開花の勢い、豪華さを基本にしますが、私の場合は開花の豪華さを狙って植え替え、剪定に心掛け、開花時には殆ど枝が見えないほど豪華に鑑賞映えする盆栽に仕上げたと自負し、近所の人にも褒められたと思います、

特に好きだった種類は「八咫の鏡」(やたのかがみ)、「桜鏡」「神鏡」「日光」等でした。しかし現在は、他の人にあげたり、手入れ不足にて無くなりました、30代後半から50代前半までの付き合いでした。

八咫の鏡 2020/7/4 自宅(昭島市)にて

【百合の花との出会い】

50代初めからもう20年以上育てています、現状は約25以上のプランター、大鉢にて毎年新しい培養土と腐葉土と小粒の赤玉土、そして長持する肥料を加えて、球根は毎年掘り起こして殺菌処理して植え替えています。
きっかけは、青梅方面にドライブに出かけ偶々寄った園芸店で見つけた山百合の球根でした。花の豪華さに驚き早速購入して、NHK出版の本を購入して勉強しました。その後は、通販にて球根を毎年購入して現在に至りました。

ソルボンヌ(左)、スターガザール(右) 2020/7/4 自宅にて

ロートホルン 2020/6/21 自宅にて

百合の球根は90パーセントが病気持ちにて、日光、風通しの良い、時には西日を避けた場所、環境が必須条件となります。そんな中ある日祖父の墓参りに高尾霊園に行く道すがら八王子市役所通りの両側の歩道の植木場所に「山百合」が沢山植えられていてびっくりしました。相当市の予算を使用したのでは、無駄なお金ではないか?2度と咲かない環境にて百合を愛する私には、可哀そうと感じました、やはりその後は咲きませんでした。残念でした。

下の写真は、今年1番に咲いた(5月23日)の百合とプランターの一部です。

今年最初に咲いた百合、ロリポップ 2021/5/24 自宅にて

プランターの一部 2021/5/24 自宅にて

最後に、「多摩の花ごよみ」に最初に花の投稿したのは、よく釣りに行く羽村市の多摩川の河原で撮った「カワラナデシコ」との出会いに感謝して撮り続けました。その後は近所の玉川上水等にて撮っていました。現在はコロナ禍の中、出掛けられないので、多摩地域30市町村の歴史をライフワークにて纏めている現状です。