子供の頃、胃が痛いと言うと、親に乾燥させたセンブリを少し切って湯呑み茶碗に入れ、白湯を注ぎエキスが出たころ、その湯を呑まされたものです。苦がいの何のといったら口が曲るほど苦かったことを覚えています。
秋、山に自生しているセンブリの白い花が咲くころを目当てにセンブリを採りに行き根っこから抜き取り家に持ち帰り乾燥させて生薬として利用していました。
東京の多摩地域に住んで50年以上経ちますが、秋、奥多摩の山登りやハイキングに行き、白い可憐な花を咲かせているセンブリを見つけて子供の頃に呑んだ記憶が蘇えり懐かしく思いました。