災害医療センターのヘリポート

ヘリコプターが上空を飛ぶと結構な音が響きますね。ただ、飛行中は地上とかなり距離があるので、これがもっと近くで飛んでいたらどんな感じだと思いますか?先日、意図せず偶然その場に遭遇しました。

場所は、立川駅からグリーンスプリングスを越えた先にある災害医療センター。入院患者との面会で訪れ、病院駐車場で車を降りると、ものすごい音が響き渡っていて、最初は工事音かなと思いました。病院内の建物に近づくと、更に音が大きくなりすぐ隣の人と会話ができないほどです。そして、体が少し煽られそうな強風が襲ってきて、何が起こったのか?ここにいて大丈夫なのか?不安になるほどでした。その直後、建物屋上を見上げる医療関係者がザワザワしていたので、思いついたのが「患者を搬送するヘリコプター」。おそらく屋上ヘリポートにヘリコプターが着陸したか、あるいはこれから離陸するかのどちらかでしょう。建物の真下にいたのでその姿は見えませんでしたが、本当にびっくりするような音と風の理由がわかってホッとしました。

災害医療センターのヘリコプターについての記載がホームページにありました。

「独立行政法人 国立病院機構 災害医療センター」ホームページより抜粋

災害拠点病院とは

平成8年に当時の厚生省の発令によって定められた「災害時における初期救急医療体制の充実強化を図るための医療機関」で、次のような機能を備えた病院です。

  1. 24時間いつでも災害に対する緊急対応でき、被災地域内の傷病者の受け入れ・搬出が可能な体制を持つ。
  2. 実際に重症傷病者の受け入れ・搬送をヘリコプターなどを使用して行うことができる。
  3. 消防機関(緊急消防援助隊)と連携した医療救護班の派遣体制がある。
  4. ヘリコプターに同乗する医師を派遣できることに加え、これらをサポートする、十分な医療設備や医療体制、情報収集システムと、ヘリポート、緊急車両、自己完結型で医療チームを派遣できる資器材を備えている。

平成24年現在、全国各地で610を超える病院が指定されています。当院では毎年災害拠点病院を対象とした災害医療従事者研修会を開催し、日本の災害医療の中心的役割の一旦を担っています。