玉川上水自然道を歩く会
-50年近く続く会とは-
令和7年6月1日の日曜日朝9時20分。わたしはJR中央線三鷹駅下り線ホーム一番立川寄りにいた。知り合いに誘われた歩く会の集合場所だ。

玉川上水自然道を歩く会「コーラス集」
なんと48年前から続く会
この会に参加してみようと思った動機はその歴史の深さだ。毎月の第一日曜日に多摩地区を歩くのだが、この日でなんと「584回」目の定例会とのことである。毎月の定例会なので一年で12回。回数を単純に12で割ると48年間。もう少しで半世紀である。
この会への参加方法
年始を除いて毎月の第一日曜に、3kmぐらい歩きます。参加する方々の年齢層は70代の女性が多い様に感じました。散策コースは牟礼東橋から井の頭公園までの基本コースのほかに多摩地区の各地へ行きます。集合場所と時間はJR中央線・三鷹駅下り快速ホームのいちばん立川寄り、午前9時半です。
年会費が1,000円掛かるが毎月定例会のお知らせのハガキが来るので、それでけで赤字である。運営は大丈夫だろうか。
自然道を歩く会の歴史
多摩めぐりの会ができたのは2018年2月との事。それ以前から活動していた気がするが、それでも未だ10年は経っていない。自然道を歩く会の40年以上の市民活動の歴史は長いと思う。そこで手渡された「自然道を歩く会 コーラス集」の記述から、この会の歴史について調べてみようと思う。
まず会の名前から
「玉川上水自然道を歩く会 井の頭市民大学」
<標語>玉川上水の自然を愛し楽しくともに歩こう!
「井の頭市民大学」を検索で調べましたが分かりませんでした。三鷹市ではなく井の頭なので井の頭公園の近くの市民大学講座の一環でできた会の様子である。
まえがきにNHK番組名
まえがき
玉川上水自然道を歩く会会員ならば、この会の楽しさはわかる。五十九年暮れのNHK関東甲信越「小さな旅」<武蔵野水の道・玉川上水>に動員された人間味豊かな本会の横顔に、心を揺さぶられた視聴者の電話は一時に100本近くもNHKに寄せられたという。
会では、例会の当日、みんなで歩いてのち、井の頭市民大学の講座を聴き、太極拳をやり、最後にコーラスを歌ってサヨウナラをする。このコーラスは歌を忘れたカナリヤ<会員>たちが嬉々として<コーラス集>片手に、われを忘れて合唱する。齢も忘れ、遠く過ぎ去った青春や、幸ち多かりし日を想い出しながら‥‥。
どうか、例会の日は<コーラス集>をお忘れなく!
昭和六十二年爽秋
玉川上水自然道を歩く会
井の頭市民大学
会長 山本敏雄
わかりました。このコーラス集を作ったのが昭和62年。その以前から活動を行っていたのでしょう。活動の模様が昭和59年暮れにNHK関東ローカルの番組「小さな旅」で放映されて問い合わせが殺到したとのこと。昭和59年は1984年。いまから41年前の活動がわかりました。

玉川上水自然道を歩く会「まえがき」
曲目に「歩く会のうた」
曲目は46曲。
もちろんトトロの♪さんぽ は無い。なんと「歩く会のうた」がある。オリジナルだろうか。

玉川上水自然道を歩く会「コーラス集の目次」
昭和52年1977年
末尾に会の詳細と会則があった。
<事務所> 東京都三鷹市井の頭一(省略)
電話 042-45ー(省略)
会長 山本敏雄
副会長 野辺地東洋
事務局長 菅沼大作
♢本会顧問
(省略)
♢運営委員(役員)
(省略)
♢本会設立
昭和五十二年二月六日
♢東京都みどりの推進委員=本会は自然保護団体として会員(省略)の四名が任期二年十ヶ月任命されている。
♢井の頭住民協議会(別称・井の頭コミュニティセンター)文化部に高田松子を選任。
ここへきて、この会の設立日がわかりました。昭和52年1977年です。ほんとうに48年前でした。そして「住民協議会・三鷹市コミュニティ・センター」は今でもありました。https://www.mitaka-cc.jp/inokashira/community/
住民協議会・三鷹市コミュニティ・センター
「井の頭地域の町会・商店会・PTAなどの関係団体、井の頭コミュニティ・センターを利用している自主グループ、個人(希望者で総会で承認された方)が委員となり、構成されています」
町会、商店会も入った協議会なのですね。この住民協議会の設立は1979年ですから、自然道を歩く会はその設立にも一役買ったのかも知れませんね。すごいことです。
おわりに
今回のブログは他の会の歴史について調べてみました。わたしも住んでいる地域の防災会でも42年の歴史しかありません。市民活動を長く続けるには、どうしたら良いのでしょうか。